保険・保障プランオプション設計|算定根拠

レンタカーの保険のプラン、保障について、なぜ存在しているのか、その費用が高いのか、安いのか?疑問に思ったことがあるでしょうか。
TANAAKKレンタカーでは「移動の自由を解き放つ」というコンセプトのもと、いますぐ旅に出たい、今すぐ移動したいという根源的な需要に対して最小エネルギー、最小コストで車両を配置できるような事業運営の仕組みを発明しようとしています。
TANAAKKレンタカーでは1日あたりの保険プランについて以下の価格設定としています。(2025年5月の例)※補償内容等はアップデートされるため最新版はこちらを参照してください。
プラン名 | 料金(円/日) | 修理費用補償 | NOC(営業補償) | JAFロードサービス | 備考 |
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安心プラン | 2,500 | 5万円以下は全額負担、 5万円超は5万円までの負担 |
免除 | 基本無償(一部有料) | 修理費用は5万円までの負担。 NOCも負担なし。 安心設計。事故時の出費が最大5万円までに抑えられる |
免責5万円プラン | 1,600 | 5万円以下は全額負担、 5万円超は5万円までの負担 |
請求あり | 基本無償(一部有料) | 修理費用は5万円までの負担 NOCは請求あり コストと補償のバランス型 |
ロードサービスプラン | 1,000 | 実費請求 | 請求あり | 基本無償(一部有料) | ロードサービスのみ対応。最安だが全額実費負担。リスク高 |
- 安心プラン
- 2500円/日
- レンタカー修理費用が5万円以下の場合はお客様全額負担
- 5万円以上の損害がは圧制した場合は5万円を上限としたご負担になります。
- 上記に加えてJAF会員向けロードサービスを基本無償(一部有料)でご利用できます。
- NOC(ノンオペレーションチャージ)が免除されます。NOCは自動車修理期間中の営業損失を補填するための費用であり、保険会社の代車費用の相場等により1日あたりで設定される金額となります。
- 免責5万円プラン
- 1600円/日
- レンタカー修理費用が5万円以下の場合はお客様全額負担
- 5万円以上の損害がは圧制した場合は5万円を上限としたご負担になります。
- 上記に加えてJAF会員向けロードサービスを基本無償(一部有料)でご利用できます。
- NOCはご請求するプランです。
- ロードサービスプラン
- 1000円/日
- レンタカー修理費用は実費請求させていただきます。
- バッテリー上がり対応等のJAF会員向けロードサービスを基本無償(一部有料)でご利用できます。
- NOCはご請求するプランです。
TANAAKKレンタカーではおおよそ50回(50日)の利用に1回の割合で軽微な事故(こすりなど)が発生します。事故が発生し、傷ができてしまった場合には、代替部品や修理作業等、自動車整備工場に運搬し、費用をかけて修理することになります。ここで発生する部品代、修理人工、運搬費用などの諸経費が発生するとともに、本来車両を稼働させたことによって得られる1日の利用料が得られなくなります。ローシーズンからハイシーズンで1日あたり6000円〜15000円の収益が見込めなくなってしまうということです。これを補填するのがノンオペレーションチャージという保障オプションです。
この保障オプションはレンタカー各社によって金額が異なっています。事故を起こさないのは一番ですが、事故を起こしてしまった場合に多大なリスクを被るのも問題であり、大数の法則で全体で保障するという考え方です。これは生命保険や医療保険の考え方と同様です。
この保障をいくらに設定するか、例えばレンタカー利用50回に1回の軽微な事故で発生する修理費用が約10万円、修理工場の空き状況にもよりますが最大5日稼働を止めるとして約5万円のNOCです。レンタカー利用の1000回に1回は車両をスクラップにする必要があるくらいの大きな事故が発生します。車両代金約100万円に加えて、NOCが2週間ほど14万円発生するとして、114万円となります。
ここから、安心プラン2500円が高いか安いかを計算します。
1000回のユーザー利用で2500*1000=250万円の安心プラン積立金があるとします。
19回は損害13万円-免責5万円=8万円*152万円
1回は損害114万円-免責5万円=99万円
152+99=251万円となり、1日あたりの安心プラン2500円は高いと感じる方もいらっしゃるとは思いますが、これを1000円にした場合、足りない1500円はレンタカーの基本料金に追加されていたり、見えないコストとして、本来事故を起こしていない人たちが負担することとなるのです。
また、免責5万円を設定している理由も、事故を起こした場合にもユーザー負担なしとすると、保険会社の設計上物損免責なしだと1000回あたり5*20=100万円の損害が発生することから、1回あたりの利用料金に1000円を足す必要があるのです。
実際にはレンタカーの車両が軽自動車か、コンパクトカーか、ハイブリッドカーか、または年式によって基本料金は変わるものの、事故が起きた場合の負担についてどのようにユーザーに配分するかについては上記の考え方が基本となります。
この3つのパターンのどちらがよりユーザーの皆様にとって公平な費用負担と最適なローコストオペレーションの収束値になるかを考えた上で、TANAAKKレンタカーは保険オプションを設計しています。
事故が起きた時のリスク0という安心のために最初からプレミアムを支払い、少し高めのレンタカー利用料を支払うのか。それとも、事故を起こさないための注意をすることによって、基本料を低く保つのかというトレードオフ(2者択一)を検討した上で、TANAAKKレンタカーでは基本料金はローコストに抑え、保障のレベルによって、リスクを公平に分配するという考え方をとっています。