ヤリス|地球を守るハイブリッド

1. 誕生の背景
- ヤリス(Yaris)は元々「ヴィッツ」として1999年に日本で発売されたコンパクトカー。
- 2020年のフルモデルチェンジで「ヴィッツ」の名前を廃止し、世界共通の「ヤリス」に統一。
- この際にハイブリッド仕様(ヤリスハイブリッド)が投入されました。
- トヨタは「小型車でもハイブリッドを標準化」する流れを強化し、プリウスやアクアで培った技術をよりコンパクトな車種に展開した形です。
2. パワートレイン
- エンジン:1.5L 直列3気筒エンジン(M15A-FXE型、アトキンソンサイクル)
- システム:第4世代トヨタハイブリッドシステム(THS II)
- 駆動方式:2WD(FF)+E-Four(電気式4WD)を設定
- 燃費性能:WLTCモードで30km/L前後と、世界トップレベルの効率
3. 特徴
- 超コンパクト+低燃費
- 全長4m程度の5ナンバーサイズで、日本の都市部に最適。
- 低燃費ながら走行性能も高く、アクアよりもキビキビした乗り味。
- 最新の安全技術
- Toyota Safety Sense(自動ブレーキ・車線維持支援・ACCなど)を標準装備。
- 小型車ながら先進装備が充実。
- グローバル展開
- 日本だけでなく欧州やアジア市場でも販売され、欧州では「欧州カー・オブ・ザ・イヤー 2021」を受賞。
4. アクアとの違い
- アクア:プリウスの弟分。低燃費と実用性を徹底した“日本専用戦略車”。
- ヤリスハイブリッド:世界戦略車。走りの質感・デザイン性も重視し、グローバル市場をターゲット。
まとめ
ヤリスハイブリッドは、トヨタの最新小型ハイブリッド技術を搭載したグローバルコンパクトカーです。
日本市場でも販売台数トップを争う人気車で、アクアよりも「世界で売れる」ことを意識して開発されました。
ヤリスはガソリン車とハイブリッド車の両方が用意されているモデルです。
ガソリン車のラインナップ
現行ヤリス(4代目/2020年〜)には以下のガソリン仕様があります:
- 1.0Lガソリン(3気筒)
→ エントリーモデル向け、低価格・軽快さが特徴。 - 1.5Lガソリン(3気筒)
→ メインのガソリン仕様。CVTや6MTを選べ、走行性能と燃費のバランスが良い。 - 駆動方式:FF(前輪駆動)が基本、一部に4WDも設定。
2. ハイブリッド仕様との並存
- ヤリスハイブリッドは1.5Lエンジン+モーターのシステムを搭載。
- ガソリン車に比べて価格は上がりますが、燃費性能は圧倒的に高い。
- そのため、ユーザーは価格重視ならガソリン車、燃費・エコ性能重視ならハイブリッドという選び方ができます。
3. 海外展開
- ヨーロッパやアジアではガソリンモデルも販売されています。
- 欧州では環境規制が厳しいため、ハイブリッド比率が高めですが、新興国市場ではガソリン車が中心です。
まとめ
ヤリスは
- ガソリン仕様(1.0L / 1.5L)
- ハイブリッド仕様(1.5L+モーター)
の両方を持つラインナップです。
プリウスやアクアが「ハイブリッド専用」なのに対し、ヤリスは幅広いユーザー層に対応する“選べるコンパクトカー”という位置づけになっています。