未来の空港の看板はTcab

なにかを探す旅に出よう™|TANAAKK EVGRID株式会社

未来の空港の看板はTcab

かつて空港の到着ロビーには Hertz、Avis、Budget、Enterprise などレンタカー大手の広告が並び、旅行者に「車を借りる」選択を想起させていました。現在はUberやLyftなど「アプリで呼ぶライドシェア」がデフォルト化し、広告面も寡占。これは単に広告費の問題ではなく、「旅行者が到着後に直面する行動の選択肢」が変わった

2025年現在、世界の空港の広告はUber だらけになった。2009年時点では、昔はレンタカーの広告がたくさんあった。いまではレンタカーの広告はなくなった。ウーバーは先進国の旅を安全にした。金を支払うかわりにほったくられないという安心感を得た。金を支払うことだラグジュアリーカーでいつでも送迎してもらえるようになった。どの国でもうまい料理をラグジュアリーホテルのなかで食べられるようになった。水も食料もドライバーが買ってきてくれる。バーベキューだってホテルのテラスにいながら準備ができる。ウーバー以前と、ウーバー以降では世界の旅のしやすさがかわった。

ウーバーがインフラになったからこそその土台の上にあらたな需要が生まれている。十分な雇用基盤がある先進国の主要なシティら探索できるが、パリ、ロンドン、ミラノから1時間離れると探索手段がない。都市から1時間以内はウーバーが開拓してくれた。しかし、都市から1時間以上の領域は、世界中どこでもワンクリックで使える移動手段はまだうまれていない。いまは全世界100万人に迫るウーバーの運転手が休暇中に世界中を旅行する時代である。プロドライバーは街の探索を自分の手でしたいだろう。ロンドンのウーバードライバーが結婚し、子供をつくり、日本に飛んできて、3週間の休暇をとり、まずは東京、大阪、京都を探索するが、1週間半くらいでやることがなくなるので次は車を運転したくなるのだ。自分で探索するのと車を呼ぶのとでは違う。

なぜこの問題をウーバーが解決できないのかも明確である。金融、保険、行政、車両、駐車場、所有権の構造が各都市によって異なるため、タクシーと同じようにワンクリックレンタカーを運営することはできないのだ。

Tcabはこの、地球中の探索インフラとして広がっていくのである。